DataPortalのデータソース次第でパラメータの利用可否が分かれる状況について原因を確認してみた
レポートをフィルタリングする際の1要素としてパラメータがありますが、データソースの設定次第では使えないこともあります。
キャッシュを効かせることで読み込みを高速化させたり、複数のデータソースを使って結合を行ってみたりと、色々試している最中にパラメータが選択できたりできなかったりと悩まされたため、パラメータが選択できるタイミングとできないタイミングを洗い出してみました。今後のアップデートで変わる可能性はあります。
パラメータが設定可能な状態
パラメータを利用可能な時は「使用可能な項目」に追加済みのパラメータが含まれている時です。また、下の方に「パラメータを追加」のメニューも表示されます。
パラメータは左側のアイコン色が紫でわかりやすいため、見落とすことはないはず。
パラメータが利用可能かどうかを見分ける
データソース設定に依存します。混合データをデータソースに使っている場合は設定ができません。素になるデータソースの「使用可能な項目」にもパラメータが表示されなくなるため、仕様上一切受けつけていないようです。
複数の異なるデータソースを混合させたい場合は、パラメータが使えないということでもあります。いずれかのデータソースに寄せる等の対処が必要になります。
BigQueryの複数テーブルのみで構成される混合データの場合は、カスタムクエリにてJOINした上で呼び出す形に切り替えるという手があります。
また、「データの抽出」にて作成したデータソースはパラメータが取り扱えるため、BigQueryを使いつつ、要パラメータにて100MB以下で且つ更新の必要がないデータとなる場合は、読み込みコストを抑えるためにもカスタムクエリでのデータソースを作成したあとに「データの抽出」にて更新無しキャッシュ化しておくとよいでしょう。
あとがき
データソース指定次第でパラメータが設定可能になったり不可能になったりと頭を抱えていましたが、色々と設定を切り分けしてみると混合データにしなければ使えるとわかり安心しました。
異なるデータソースを組み合わせるとパラメータが使えないのは大きな制約ですが、メンテナンスコストを考えて一つのデータソースに寄せてしまうのも手かもしれません。